昔のスポーツカーは今より買いやすかった?大卒初任給と車の値段を比較してみた

つぶやき

「最近のスポーツカーは高くてなかなか買えない…」
「もう少し安かったら買えるのに…」

そう思ったことがある方はきっと多いと思います!

では、スポーツカーは昔の方が本当に安かったのでしょうか?

平成初期から令和までに発売された
国産スポーツカーをピックアップし、
発売当時の価格と大卒初任給を比較してみました。

憧れのスポーツカーは、
当時どれくらいの負担で買えたのか?
数字をもとに、スポーツカーの
「買いやすさ」を見ていきます。

この記事でわかること
  • 昔のスポーツカーは本当に安かったのか?
  • 平成〜令和でスポーツカー価格はどう変わったのか?

大卒初任給の推移

スポーツカーの価格を比較する前に、
まずは大卒初任給の推移を見てみましょう。

スポーツカーが高いと感じるかは、
単純な車両価格だけでなく、
その時の給与水準にも大きく影響します。

例えば、車両価格が300万円でも
初任給が15万円か20万円では、
負担の大きさはまったく違います。

そこで今回は、厚生労働省の
「賃金構造基本統計調査」を参考に、
平成から令和までの大卒初任給の推移を
まとめました。

グラフを見ると、大卒初任給の推移は大きく4つの期間に分けることができます。

  • 1989〜1993年:高い上昇率(バブル期)
    初任給は約16万円から約19万円まで大きく上昇。
  • 1994〜2003年:上昇率は低下するが、賃金は緩やかに上昇
    バブル崩壊や就職氷河期の影響を受けながらも、初任給は少しずつ増加。
  • 2004〜2015年:横ばいの停滞期間
    リーマンショックや東日本大震災などの影響もあり、初任給はほとんど伸びず。
  • 2016年以降:再び上昇傾向
    人手不足や売り手市場の影響で、初任給は再び大きく上昇。

注目は2004〜2015年の約10年間です。
この時期は大卒初任給がほぼ上がっていません。

もし2004〜2015年に発売価格が上昇していれば、スポーツカーは以前よりも買いにくい存在になっていた可能性があります。

では実際に、各時代のスポーツカーの価格を見ていきましょう。

平成初期(1989〜1999)のスポーツカー

まずは平成初期のスポーツカーです。

この時代は、日本のスポーツカーが
数多く登場した時期です。
スカイラインやスープラ、RX-7など、
今でも人気の名車が多く発売されました。

150万円台〜350万円台スポーツカーが中心で、比較的幅広い価格帯の車種が存在していたことがわかります。

縦軸:発売価格(エントリーグレード)

シルビアやロードスターといった
150~200万円のお手頃価格の車種が多く
一方でRX-7やS2000といった
300万円超の高性能スポーツカーも存在していました。

加えてインプレッサやランエボのような
その中間を埋める価格帯も存在しており、
懐事情に合わせた購入が可能でした。

園長
園長

FRスポーツカーが200万円以下で購入できていた時代が羨ましすぎる!!

平成中期(2000〜2009)のスポーツカー

縦軸:発売価格(エントリーグレード)

平成中期のスポーツカーは250~350万円の
価格帯の車種が中心
だとわかります。

平成初期では150〜200万円の
スポーツカーが多いのですが、
この時代では少し価格帯が上昇している傾向があります。

また、150〜200万円台の手頃な
スポーツカーは平成初期より少なくなり、ロードスターやインテグラタイプRなど
限られたモデルのみとなっています。

園長
園長

タイプRが新車250万円強で買えてた時代最高過ぎ…

平成後期(2010〜2018)のスポーツカー

縦軸:発売価格(エントリーグレード)

平成後期のスポーツカーは
価格帯の幅が大きく広がっています。

86やロードスター等の200万円前後のグループと、WRX STIやシビック等の400万円前後のグループ。
手が届きやすいライトモデルと
高性能スポーツカーの二極化
です。

中間層はなくなってしまいました。

園長
園長

VABやFK8は高嶺の花になったけど、とにかく86をこんな低価格で発売してくれたトヨタに感謝しかない。

令和(2019〜)のスポーツカー

令和のスポーツカーは全体的に価格帯が
上昇していることが分かります。

GR86のような比較的買いやすい
車種も残ってはいますが、
その他の車種は高性能・高価格化が
顕著で500万円前後の車種が増えています。

そして、200万円前後の買いやすい車種の発売はありません…。

スポーツカーの車種が減って、
さらに高価格帯にシフトしているので
なかなか購入しづらい環境になっていそうです。

園長
園長

新車のスポーツカーはもう手が出ません。

本当にスポーツカーは昔の方が安かったのか?

いよいよこの記事のメインテーマである
”スポーツカーの買いやすさ”についてです。

「発売価格÷大卒初任給」を指標として、
スポーツカーの買いやすさを比較
しています。

尚、実際の購入層は新卒以外の方が多数ですが、
あくまで当時の購買力の目安として参考にしてください。

赤破線:それぞれの時期の平均値
縦軸 :各車の発売価格÷発売年の大卒初任給

昔の方が安いスポーツカーも多かった

「昔のスポーツカーは安かった」ではなく、
「昔は安いスポーツカー多かった」
という表現が適切でしょう。

初任給10ヶ月前後で購入できる車種は、
平成初期の方が多く存在していました。

一方で、時代が進むにつれて
この価格帯の車種は徐々に減少しており、
現在では限られたモデルに絞られています。

このことから、スポーツカー全体として見ると、気軽に購入できる選択肢は少なくなっていると言えるでしょう。

スポーツカーの価格は“二極化”している

平成は価格帯が連続的に分布しており、
幅広い選択肢の中から選べる状態でした。

一方で令和は初任給10ヶ月台で購入可能なモデルと20ヶ月を超える高額モデルに分かれており、中間的な価格帯はかなり減少しています。

このことから、現在のスポーツカー市場は
「安いか高いか」に分かれる“二極化構造”
になっていると考えられます。

高性能スポーツカーの初任給換算値はほぼ同じ

平成初期の高性能モデルである
RX7やフェアレディZは初任給20か月分。
令和のシビックタイプR(FL5)などの
高性能モデルも同様に初任給約20か月

同じ初任給20か月でも近年は安全性能や装備が大幅に向上していることを考えると、実質的なコストパフォーマンスは向上しているとも考えられます。

初任給横這い期間は値上がりの影響大

2004~2015年は初任給がほとんど上がりませんでした。

車の方はどうかと言うと、
平成初期は200万円以下で購入可能な
車種が複数あったのに対して、
2004~2015は約200万円以上に値上がりしてしまいました。

やはりこの時期からスポーツカーが
手の届きにくい存在になり始めたようです。

園長
園長

スポーツカーの価格は単純に「高くなった」と言うよりは、“選択肢の構造が変化している”と捉えるのが適切でしょう。

スポーツカー購入難易度ランキング

発売価格÷初任給で計算した
「スポーツカーの初任給●か月分で
購入可能かランキング」を作りました。

【TOP5】手が届きにくい車

上位5台のうち、
1〜4位を令和の高性能スポーツカー
占める結果となりました。

今回取り上げた令和の車は6台ですが、
そのうち4台が上位ランクインしており、
現代のスポーツカーは購入負担が大きいモデルが増えている”ことが分かります。

なお、残りの2台である
GRヤリスは11位、GR86は24位
となっており、同じ令和の車でも
価格帯に大きな差がある点も特徴的です。

【TOP5】手が届きやすい車

一方で、手が届きやすい車の上位5台を見ると、平成初期のモデル4台がランクイン。

この時代は比較的手頃な価格で購入できる
スポーツ志向の車が多く存在しており、
現在と比べてエントリーモデルの選択肢が豊富だったことが分かります。

ピュアスポーツカーではありませんが、
気軽に楽しめる車が多くラインナップされていた点は、平成初期の大きな特徴と言えるでしょう。

まとめ

スポーツカーの価格を「初任給何ヶ月分」
という視点で比較してきました。

その結果、
「昔のスポーツカーは安かった」
というよりは、
「昔のスポーツカーは安い車も多かった」
ということが言えました。

平成初期の特徴
・初任給10ヶ月前後で購入できる
 手頃なモデルが多く存在
・一方で20ヶ月を超える
 高額な車も存在
・価格帯におおきな幅あり

平成中期~後期の特徴
・安い/高いの中間で、
 スポーツカーの価格が集中
・スポーツカーの種類が激減

令和の特徴
・初任給10ヶ月台で購入できる
 モデルと20ヶ月前後の
 高額モデルに分かれる「二極化」

結論として、スポーツカーの“買いやすさ”は単純に昔と今で比較できるものではなく、「どの価格帯の車を選ぶか」によって大きく変わる時代になっていると言えるでしょう。

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