コペンL880Kの印象 納車前・後でどう変わった?

つぶやき

実はこっそり昨年こっそり納車していた
コペンについてのご紹介です。

皆さんコペンってどんな車のイメージですか?
小さい、かわいい、オープンカー、色々あると思います。

私のイメージは「かわいくて維持費が安くて走りと実用性のバランスがとれた車」でした!

そのイメージが納車前後でどう変わったか
ご紹介することで、コペンの購入を
検討中の方のご参考になれば嬉しいです。

コペンの基本スペック

まず簡単にコペンのスペックの確認です。

項目内容
販売期間2002年~2012年
サイズ全長3395mm×全幅1475mm×全高1245mm
馬力64ps/6000rpm
トルク11.2kg・m/3200rpm
車重830kg
燃料レギュラー
燃費カタログ燃費:18.0km/L(MT)
       15.2km/L(AT)
実燃費   :15.5km/L(MT)
       12.6km/L(AT)
実燃費はe燃費から引用

コペンの走行性能について

コペンの走行性能について、
私が納車前に抱いていたイメージが
納車後実際どうだったか?をご紹介します。

結論から言うと、想像以上のスポーティーさでした。

項目納車前納車後
パワー・11.2kg・mと軽自動車の中では
 かなりハイパワー
・ブーストが立ち上がってからは力強い加速
・逆にブーストが立ち上がるまではかなり遅い
運転の楽しさ・ビートやS660の本格スポーツカーの方が
 運転は楽しそう
・ターボの加速特性が楽しい
・車重が軽く山道でも軽快
スポーツ性能・スポーツカーというよりも可愛い車・スポーツカーではないが、
 スポーティーカーとは言える

エンジンパワー

他の軽オープンスポーツカーのコペン LA400K、S660、ビートと比較していきます。
実際L880Kの購入を検討されている方は、
この3台は一度は候補に考えると思います。

ちなみに私はL880Kを購入する前に
この4台は試乗またはレンタカーで体験しました。
そして最後までL880Kとビートで迷っていました。

軽自動車はどの車も64馬力なので、
エンジンのスペックを見る上では
トルクが重要になります。

初代コペンが一番トルクがあり、
トルクウェイトレシオで見ても1番です。

納車前の印象:
・軽自動車にしてはハイパワーな車

納車後の印象:
・ターボパワーが気持ちいい
・普通の軽自動車とは別物

ターボのフィーリングも良いです。

今時の低回転からブーストがかかるターボ車は
アクセルを踏めばすぐにパワーが出るので乗りやすいです。
また、パワーを得られる回転域が広いので
トータルで速い車になっています。
逆に言えば低回転からブーストがかかるので、
回転上昇によるパワーかブーストによるパワーかわかりづらく、面白味には欠けます…。

15年程前のコペンは3000回転まで回すと
ブーストがガツンと掛かります。
「今ブースト掛かり始めた!」
と明確にわかります。
このターボ独特の加速感が癖になります。

一方で3000回転以下のブーストが掛からない
回転域ではパワーが弱いです。
信号の右折待ちからの発進など
「今、加速したい!」という場面は
もたつく感じがあり、乗りづらさもあります。

運転の楽しさ/スポーツ性能

納車前の印象:
・ビートやS660の方が運転は楽しそう

納車後の印象:
・よく走りよく曲がるスポーツカー

納車前は、MR方式でコーナリング性能が高く
NAエンジンをとにかくぶん回して乗る
ビートの方が楽しそうと思っていました。

コペンはスポーティーでルックス重視の
かわいい車なのかな、というのが私の印象です。

コペン購入前に、
ビート・S660・コペン(L880K)を
レンタカーで借りてみたところ、
コペン、想像よりもずっとおもしろいぞ?!
と良い意味で予想を裏切られました。

正直、車のおもしろさはビートの圧勝です。
エンジンを回す気持ち良さと、
軽量ボディとMR方式による曲がりの鋭さは
他の車では味わえないおもしろさです。

しかし先述の通り、コペンの
ターボエンジンが良いのは言うまでもなく、
コペンはコーナリングもよかったです。
曲がり方は完全にFFのフロントヘビーな
手応えですが、ホイールベースが短いので
旋回性能が高いです。

この運動性能に、自動でルーフを開閉できる
”アクティブトップ”機構や広いトランクが
付いているのだから、万能なオープンスポーツカーだと思います。

またエンジン音が良いのもポイントです。

一般的な軽自動車にありがちな安っぽい
エンジン音とは違い、4気筒の
スポーツカーなので力強いサウンドです。

コペンの乗り心地

ドライビングポジション

納車前は特に気にしていなかったのですが、
特徴的だったのでご紹介します。

ドライビングポジションが自然で楽です。

小さな車で窮屈ではあるのですが、
低い姿勢で足を伸ばせるので長時間運転も
いけちゃいます。
強いて言えば足首が少し疲れることがあります。

ちなみに私の身長は165cmです。
高身長の方が乗るとどうなんでしょうか…?
身長175cmの友人に座ってもらったところ、
乗り降りしづらそうでした。

足回りの味付け

次に硬い足回りについてです。

かわいい見た目とは裏腹に
サスペンションがとても硬いです。
衝撃が痛いです。

ビルシュタイン製サスペンションに
なっているコペンは少しマイルドですが、
それでもやっぱり硬いです。

足が硬すぎることで有名な
ホンダ シビックタイプR(FD2)と
同じくらいの硬さです。

硬さのジャンルが違って
シビックはぴょこぴょこ跳ねる、
コペンはガンガン突き上げてくる感じです。

コペンの足が硬いという話は
あまり知られていないようで、
友人に話しても「ほんとに~?」と
よく疑われました(笑)

コペンの実用性について

納車前の印象:
・トランクが使えて実用性が高そう

納車後の印象:
・トランクは便利
・車内で上着を脱いだり
 ポケットからスマホを出すのが大変

コペンの実用性は、想像通り良かったです。

ルーフを閉じていれば
トランクにも荷物が積めます。

機内持ち込みサイズのスーツケース2個なら
余裕でトランクに入ります。

スーツケースのサイズは縦:23cm 横:35cm 高さ:52cm

出かけた際に何か買い物をしても、
トランクがあるため荷物をしまうことが
できるのはありがたいです。

ビートやS660では収納スペースが
ほぼ皆無なので旅行やお買い物は難しいです。

実用性の高さが他の軽オープンスポーツに
対するコペンの圧倒的なアドバンテージです。
オープンも楽しめて、
それなりにスポーティである点も魅力的です。

納車後に気になったのが室内の狭さです。
狭いのはわかりきっていたのですが、
狭すぎて身動きが取りづらい程だとは
思っていなかったです。

運転席に座った状態で上着を脱いだり
ポケットの中身を出すのも一苦労です。
私は乗り込む前に上着を脱いだり
準備を整えてから乗り込んでいます。

コペンの整備性について

納車前の印象:
・人気車なのでみんカラ等の情報が多い
・部品供給の心配がなさそう

納車後の印象:
・情報は豊富だけど整備性が悪い

コペンの整備性についてですが、
MR方式のビートやS660と違い、
FF方式である為、比較的整備がしやすいだろう
と納車前は思っていました。

しかし、実際にはコンパクトなボディに
4気筒エンジンが搭載されており、
スペースが非常に狭く、部品が
ぎゅうぎゅうに詰め込まれている印象です。
そのため、整備性は良くないです。

面倒な作業例1:オイルフィルター交換

例を挙げると、エンジンオイルフィルターの
交換も作業が大変です。
フィルターがほぼ見えない状態で
手探りの作業になります。

オイルフィルターの交換手順
  1. グリルを取り外す
  2. エクステンションバーを
    フィルターレンチに装着し、
    外したグリル部の隙間を通して入れる
    ※フィルターはほとんど見えない
  3. フィルターが緩んだらボディー下の
    狭い隙間から知恵の輪のように
    フィルターを取り出す
    ※フィルターはまったく見えない
    ※フィルター1個がギリギリ通る狭さ
  4. 新しいフィルターをもう一度
    狭い隙間を通して、フィルターを
    台座に取り付ける
    ※台座はまったく見えない
  5. 再びグリル部から
    エクステンションバーを使い、
    目視できない状態で締める
拳1つしか入らない隙間からフィルター交換。きいろ丸はフィルターの頭。

オイルフィルターは約10,000kmごとに
交換が必要なので、消耗部品の中では
交換頻度が高い部品です。

それをこんなやりづらい作業って
ダイハツさんもうちょっと何とかなりませんでしたか(^▽^;)?
と思っちゃいますね。

一応ダイハツさんは対策ということで
純正フィルターは薄くてコンパクトな設計です。
フィルター交換の際は社外品ではなく純正品がおすすめです。

面倒な作業例2:テールランプ交換

他にはテールランプの交換も面倒です。
他の車ならトランクの裏からパッと交換する
だけなので10分あれば完了します。
コペンの場合は、テールランプの
ユニットごと取り外す必要があります。

面倒な作業例3:雨漏り・サビ対策

雨漏りやサビ対策も重要です。
ルーフ周りに雨が入らないよう付いている
ゴム部品は経年劣化で縮んでしまいます。
縮んだゴムの隙間から雨が侵入すると、
気づかないうちに錆びることもあります。

雨漏り・サビはオープンカーの宿命です。
そのため、通常の整備に加え、
ゴム部品のメンテナンスも必要です。
ラバープロテクタントなどを使用して
定期的に保護することをおすすめします。

まとめ

コペンの納車後に感じたことをまとめました。
いろいろ書きましたが、
想像していたよりも楽しく便利な車です!

  • 普通の軽自動車とは一味違うパワー
  • よく走りよく曲がるスポーツカー
  • 高い運動性能と便利な荷室を併せ持つ車
  • ドライビングポジションが自然で楽
  • サスペンションがとても硬く衝撃が痛い
  • エンジンルームが狭く整備性が悪い

コペンが気になったいる方は、レンタカーや試乗など
一度実物を見てみることをおすすめします!

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