【ラフィックスⅡ】FD2盗難対策!ステアリング脱着術

アイテム紹介

愛車のシビックタイプR(FD2)に、
以前から気になっていた
ワークスベルの「ラフィックスⅡ」を
取り付けてみました!

これまでハンドルロックで
盗難対策をしていましたが、
「窃盗団が本気を出せば、
 簡単に切断されてしまうのでは?」
と防犯面に不安を感じるように。

そんな中で見つけたのが、
ワークスベル製「ラフィックスⅡ」
+「キーロックシステム+e」。

この記事では、
ラフィックスⅡの特徴から、
取付手順、実際の使用感までを
詳しくご紹介します。

愛車のセキュリティを
強化したい方のご参考に
なると思います!

ラフィックスとは

ステアリングの脱着を可能にする
クイックリリースシステム
として、
「ワークスベル(WORKS BELL)」が
展開している人気シリーズです。

ワークスベルは車両用ステアリングボスや
クイックリリースを製造・販売している
長野県のメーカーで、
品質・安全性に定評があります。

ラフィックスⅡとは

ステアリングをワンタッチで
脱着できるシステムで、
サーキットユースだけでなく、
盗難抑止力の高いカスタムパーツとしても
注目されています。

本体中央のボタンを押して手前に引くだけで
ステアリングを簡単に取り外すことができ、
車からステアリングが無くなることで
物理的に運転できない状態を作り出せます。

さらに、精密に作られた内部構造により、
ガタつきゼロでしっかりとフィットします。
スポーツ走行での操作性にも優れており、
走りを楽しむユーザーにとっても
メリットの大きいパーツです。

キーロックシステム+eとは

「キーロックシステム+e」は、
ラフィックスⅡに組み合わせることで、
盗難対策効果をさらに高めます

ステアリングを外しただけでは、
窃盗団が他のステアリングを用意していれば
簡単に盗まれてしまいますよね?

「キーロックシステム+e」は、
ステアリングが取り付けられないように
上から蓋をしてしまいます

専用のディンプルキーがなければ、
ラフィックスにステアリングを
装着することすらできません。

窪みが特徴のディンプルキーはピッキングに強い

さらに防犯性を高めるポイントとして、
キーロック施錠中に本体を不用意に押すと、
ホーンが鳴る構造
になっています。

盗みを働いている最中に
突然ホーンが鳴るというのは、
窃盗団にとって非常に都合が悪いです。
強力な威嚇効果を発揮してくれます。

取付に必要なものと事前準備

使用した部品

  • ラフィックスⅡ 本体
  • RAPFIX キーロックシステム+e
  • ショートボス「ワークスベル 224S」
    (FD2適合品)
  • 社外ステアリング(モモ・ナルディなど)

ラフィックスⅡは社外ステアリング専用なので、
純正ステアリングのままでは使用できません。

また、エアバッグキャンセラーは
ボスキットに同梱されていたため、
別途購入する必要はありませんでした。

使用した工具

工具名使用場面
トルクスレンチエアバッグ取り外し用
ラチェット+ソケットステアリングセンターナットの脱着用
トルクレンチ締め付けトルク管理用
六角レンチラフィックスⅡ取付用
絶縁テープ配線をまとめる用
スパナバッテリーマイナス端子取り外し用

トルクスレンチは星形のレンチです。
トルクレンチと似た名前、
六角レンチと似た見た目ですが、
代用できないので購入必須です。笑

作業前の注意点

必ずバッテリーのマイナス端子を外すこと
 → エアバッグの誤作動を防ぐため、
   作業前に外します。

マイナス端子を外してから10~20分は待つ
 → 完全に電気が抜けるまで、
   しっかり時間を置きましょう。

ステアリングセンター位置をマーキングする
 → 新しいステアリング取り付け時の
   センターズレ防止に効果的です。

取付作業の手順

ここからは、実際にFD2にラフィックスⅡと
キーロックシステム+eを取り付けた手順を、
写真付きで解説していきます。

今回シビックFD2の事例でご紹介していますが、
他の車種でも基本的な作業内容は同じです。

① バッテリーのマイナス端子を外す

最初にバッテリーのマイナス端子を外します。
これはエアバッグ取り外し時の安全確保の為。
通電した状態で取り外そうとすると
エアバッグが爆発します。

端子を外したら、10~20分ほど放置して、
電気が完全に抜けるのを待ちましょう。

外したマイナス端子が何かの拍子で
ボディなどに触れて通電してしまわないように
マイナス端子に軍手を被せています。

② エアバッグを取り外す

次に、エアバッグを取り外します。
ステアリング側面にあるトルクスボルトで
エアバッグが固定されています。
緩み止めが使用されているので少し固めです。

トルクスレンチでボルトを外したら、
エアバッグユニットを慎重に取り外し、
エアバッグ配線とホーン配線を抜きます。

左右1か所ずつ
3か所外します

↑の画像の3か所を外します。
白色:ショートボス付属品に後程付け替え
黄色:裏の黒い部分をスライドさせて取り外し
端子:抜け防止を細い棒で押しながら端子を引っ張る

③ 純正ステアリングを取り外す

エアバッグが外れたら
ステアリングのセンターナットを緩めますが、
この時完全にセンターナットを外さないのがポイントです。

というのも、ステアリングを引き抜く際に
勢い余って顔面に直撃しやすい
です。

ナットを緩めた状態にしておくことで、
ステアリングが突然外れても
ナットに引っかかり、
顔への直撃を防ぐことができます。

ステアリングの外し方にはコツがあります。
力任せに引っ張るのではなく、
左右に押し引きしながら“ぐりぐり”と
動かすようにすると、
固着していても比較的ラクに外せます。

外したらスプライン(ねじ山)のセンターに
マジックペンで印を付けておきます。
社外ステアリングを取り付ける時の目安です。

④ ショートボスの取り付け

純正ステアリングを外したら、
ワークスベル製ショートボスを取り付けます。
(シビックFD2は型番”224S”を使用)

車体側の配線に、
付属のエアバッグキャンセラーを接続します。
(警告灯を点灯させない為)
「え、ここに入れるの?」ってくらい
狭い穴にねじ込みます。

スプラインに付けた印に合わせて
ボスをまっすぐ差し込み、
センターナットでしっかりと固定します。

説明書には書かれておりませんが
黒色の蛇腹カバーはカッターで
1~2段程切った方が良さそうです。
そのまま取り付けると干渉してしまい、
ハンドルが重く回しにくいです。

⑤ ラフィックスⅡの組付け

ボス側のラフィックスⅡ本体を
ショートボスに装着します。

車体側のオレンジ色のホーンを
ラフィックスⅡの赤色配線に繋ぎます。
(ショートボス224Sと異なる品番では
 オレンジではないかも?)

六角ボルトを対角線の順番で締め付けます。
順番に締め付けると最初に締めたボルトが
緩くなるので、もう3~4周締め付けます。

ラフィックスⅡ取付前に、ボス内に配線をねじ込んだ状態

⑥ 社外ステアリングの装着・完成

社外ステアリングにラフィックスⅡを取り付けます。
こちらの作業は比較的簡単です。
社外ステアリングにボルト止めして
アースリングに黒色の配線を繋ぐだけです。

この作業は室内でもできます。

(写真撮り忘れました…)

⑦ ホーンの動作確認、エアバックチェックランプの確認

最後にバッテリーのマイナス端子を元に戻して
・ホーンが鳴るか
・エアバックチェックランプが点灯していないか
確認して作業終了です。

⑧ キーロックシステム+eの取付

キーロックシステム+eはステアリングを外した
ラフィックスⅡに上から被せるだけ
です。

キーロックは専用キーがなければ
装着も取り外しもできない構造
になっており、
盗難対策として非常に有効です。

また、キーロック中に本体を不用意に押すと
ホーンが鳴る仕様になっており、

窃盗犯への威嚇効果も抜群です。

窃盗団がバッテリー端子を取り外せば
ホーンは鳴らなくなります。

しかし、バッテリー端子を取り外し
→「キーロックシステム+e」を破壊
→バッテリー端子を再度取り付け
→エンジンをかけて盗難
というのは余分な手間がかかります。

窃盗団に「面倒な車だからやめよう」と
思わせることが重要です。

使用して感じたメリット・注意点

ラフィックスⅡ+キーロックシステム+eを
FD2に取り付けて実際に使ってみた感想を、
メリットと注意点に分けて紹介します。

メリット①:車両盗難対策に効果大

ステアリングごと取り外せる構造なので、
物理的に車を運転できなくする
=盗めなくするのが最大の特徴。

ドアをこじ開けられても
ハンドルがなければ走行不可能なので、
窃盗団にとっては盗みに時間を要する
「嫌な車」になります。

さらに、キーロックシステム+eは、
施錠中に本体を押すとホーンが鳴る仕組みで、
「静かに作業したい」窃盗団にとっては、
これが強い抑止力になると感じました。

メリット②:スマートな防犯対策

キーロックシステム+eの見た目は
とても自然でスマートな印象です。

余計なごちゃつきがなく、
室内の見た目を損なわずに
高レベルのセキュリティを実現
できます。

また、社外ステアリングに変えることで
純正とは一味違ったスポーティな印象になります。

メリット③:整備・清掃時にも便利

ステアリングが簡単に取り外せるので、
内装作業や電装まわりの整備、
清掃のときに邪魔にならないのも意外な利点。

休憩する時にもハンドルを外して
広いスペースでゆったりとくつろげます。

注意点①:ステアリング位置が手前に出る

ショートボスを使っても、ラフィックスの
厚み分だけステアリングが手前に来ます。

運転姿勢によっては違和感を感じる人も
いるかもしれませんが、
慣れれば気にならないレベルです。

注意点②:導入コストはやや高め

一式揃えると、約10万円と
それなりに高価なお買い物になります。

部品購入価格(2025年5月Amazon)
ラフィックスⅡ28,933円
キーロックシステム+e22,000円
ショートボス(224S)15,634円
MOMOステアリング C7126,705円

しかし、車両盗難を防げるという
安心感を得られるなら、個人的には
「高くない投資」だと感じました。

ラフィックスⅡはこんな人におすすめ!

 大切な愛車を守りたい人

車両盗難の手口が高度化する中で、
「ハンドルを物理的に外す」というのは
非常に強力な対抗手段です。

海外で人気のスポーツカーは
窃盗団に狙われやすいため、
車両盗難のリスクを減らしたい人には
特におすすめです。

スポーツ走行やサーキット走行も楽しむ人

スポーツ走行をする方は
レスポンスを良くするために
小径の社外ステアリングに交換されている方が
多いのではないでしょうか?
既に社外ステアリングを使用していれば
取付作業は簡単です。

ラフィックスⅡは操作時のガタつきもなく、
スポーツ走行でも安心して使える高剛性な造りです。

スポーツ性能に加えて盗難対策性能も
求めてみませんか?

人とは違う個性的なカスタムをしたい人

見た目にもインパクトがあり、
他車とはひと味違うカスタム感を
出せるのも魅力のひとつ。

「お、ステアリング外れるの?」と
興味を持たれることも多く、
車好き同士の話題作りにもなるアイテムです。

まとめ

今回は、シビックFD2に
ワークスベル製ラフィックスⅡと
キーロックシステム+eを取り付けた
様子を紹介しました。

ただのステアリング交換ではなく、
車両盗難への強力な対策としても
非常に優れたパーツです。

特に、ハンドルを物理的に取り外せる点や、
施錠中にホーンが鳴る構造などは、
実際に使ってみて「安心感が違う」と
実感できました。

もちろん導入には費用も手間もかかりますが、
「愛車を守りたい」という気持ちがある人には
本気でおすすめしたいカスタム
です。

多くのスポーツカーオーナーにとって、
ラフィックスⅡは「防犯と遊び心」を両立できるアイテムになるはずです。

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